西都児湯医療センターからの手術見学
3/8西都児湯医療センターの手術部の看護師さん3名が当院に見学にこられました。
西都児湯医療センターでは、近々整形外科が開設されます。
現在は、脳神経外科と呼吸器内科による手術がされていますが、
整形外科手術開始に備えて勉強したいとこられました。
この日は、午前は80代女性の大腿骨の骨折、午後は60代女性の人工関節関連手術でした。
レントゲン透視下での操作、ハンマー、ドリルでの骨孔作成、スクリューでの固定等、
整形外科らしい手術をお見せできたのではないかと思います。
お役に立てれば何よりです。
H30年1月手術まとめ
手術実績はHPに出していますが、人工関節、関節鏡手術と一言で言ってもいろいろあるので、H30 年1月分の手術34件を細かく分けてみました。
一般の方がみても、「なにこれ?」っと思われると思いますが。
全身麻酔手術 26件
人工膝関節全置換術(TKA) 7件
人工膝関節単顆置換術(UKA) 4件
人工股関節全置換術(THA) 1件
関節鏡下半月板切除 6件
関節鏡下半月板縫合術 2件
骨接合(中手骨×2 上腕骨×2 足関節×1 橈骨×1) 6件
局所麻酔手術 8件
手根管開放術 1件
アキレス腱縫合術 2件
腱鞘切開術 4件
指末節骨骨部分切除 1件
最先端の手術手技の提供
整形外科医療の最新情報は、東京や福岡の研修会・勉強会に参加してなんとかなりますが、
開業すると、どうしても新しい手術手技に触れる機会がなくなってしまいます。
当院では、積極的に外部のスペシャリストを招いて手術を行ったり、
スペシャリストの病院で丸一日実技指導を受けることによって、常に最新の手術手技を提供できるようにしています。
半月板損傷
当院で最も多い手術が、半月板損傷(断裂)に対して行う関節鏡下半月板部分切除術です。
H29年が60膝でしたので、週に一膝以上行っている計算になります。
最近はインターネットでなんでも調べられるようになっています、細かい説明はWikipedia等に譲ります
【発症】
若い人は、ほぼ外傷が原因。
中高年(40歳以降)は少し捻ったり、長く歩いたり、勢いよく立ち上がったり、バランスを崩すだけでも損傷を起こすことがある。
【痛み】
断裂の形態により、捻ったり深く曲げたときだけ痛い場合から、膝を動かせないほどの激痛まで様々です。
受傷後数日が疼痛のピークで、それ以降は気を付けて歩けば痛みは少ないことが多い。
あぐらがかけない。寝返りで痛い。正座不能。
いつまでも経っても(数カ月)治らない。そして治る気がしない。
【診察・検査】
問診後に疼痛部位を確認し診察を行います。
X線検査で下肢のバランス、変形の程度などの評価を行い、それを元にさらに詳しい診察を行います。
半月板損傷を疑った場合、MRI検査を行います。
【治療】
確定診断がつけば、麻酔下に半月板切除もしくは縫合術を行います。
手術時間は切除術で約15~20分。縫合術が30~60分となります。
入院期間は切除術の場合は1週間、縫合術の場合は2~4週となります。
半月板損傷はX線では映りませんので、正確な診察をしないと、膝の変形や単なる使い過ぎと診断されることがあります。
その場合、ヒアルロン酸を延々と関節に打ち続けたり、湿布だけで様子をみられることがあります。
半月板は極めて治癒力に乏しく、自然治癒するのは、ごくごく一部のケースのみです。
「治らない膝の痛み」だけでも、半月板損傷の疑いがあります。
お困りであれば、是非当院へお越しください。
ブログはじめました
2018.2.1HP刷新しました。
はじめまして。岡本健太郎です。
自己紹介はHPに載せていますので、このブログは手術症例を載せていこうと思います。
また知って得する整形外科トリビアも、気のむくままに書いていきます。
私事も見苦しくない程度に載っているかもしれません。
それでは、よろしくお付き合いください。