岡本整形外科 院長診療ブログ

当院での手術症例、手術実績、医院近況等をご紹介します。

人工股関節・人工膝関節同時手術

高度な変形性股関節症により、脚長差(左右の足の長さ)に違いが生じると、反対側の膝にも強いストレスがかかります。

そのため脚長差が生じたまま長期間経過している方は、反対側の膝に変形性膝関節症が生じていることがあります。

その場合、人工股関節手術と、反対側の人工膝関節手術を同時に行うことがあります。

 

紹介するのは70代の女性です

左側に高度な変形性股関節症が生じ、左下肢長は2cm以上の短縮がみられます。

対側である右の膝にも高度な変形性膝関節症を認めます。

 

左人工股関節全置換術と右人工膝関節単顆置換術を同時に行いました。

同時に行なっても、入院期間を延長することなく退院可能です。

 

左股関節と左膝関節のように同側の場合は、先に手術を行った関節に

大きな負担をかけてしまう(手術直後の部分を捻ったり、強く引っ張ることになる)ので、

1〜2ヶ月以上空けて行います。