社内研修会で講演
シオノギ製薬という医薬品メーカーから、社内研修会の講演を依頼されました。
このような講演は、どちらかといえば大学病院の教授や講師、総合病院の部長等が依頼されることが
多いのですが、せっかくの機会ですので演者をさせてもらいました。
久しぶりに、パワーポイントソフトを起動し、スライド作りに励みました。
製薬会社のMR(医薬情報担当者)ですので、全くの素人ではなく、
かといって、学会での発表相手ある整形外科医師でもないので、内容や構成は悩みました。
シオノギ製薬が扱っている慢性疼痛治療薬は、現在整形外科領域で活躍しています。
そのため、変形性膝関節症の治療を中心に、疼痛管理の考え方の変遷、術後鎮痛の方法を話すことにしました。
なかなかMRさん達が関わることがない、手術室内での出来事等を交えながら一時間講演しました。
ひと昔前の「大きな手術後だから痛いのは仕方がない。我慢しなさい」という考えから、
「術後に患者を痛みで苦しませるのは罪である」と、この20年ぐらいで大きく変わりました。
当院では、両膝同時の人工関節手術(もし術後疼痛ランキングがあればトップクラスの手術)でも
痛み0を目指して術後疼痛管理を行っています。
医師でも、一般の人でもない相手の講演という、なかなかない経験でした。