半月板損傷
当院で最も多い手術が、半月板損傷(断裂)に対して行う関節鏡下半月板部分切除術です。
H29年が60膝でしたので、週に一膝以上行っている計算になります。
最近はインターネットでなんでも調べられるようになっています、細かい説明はWikipedia等に譲ります
【発症】
若い人は、ほぼ外傷が原因。
中高年(40歳以降)は少し捻ったり、長く歩いたり、勢いよく立ち上がったり、バランスを崩すだけでも損傷を起こすことがある。
【痛み】
断裂の形態により、捻ったり深く曲げたときだけ痛い場合から、膝を動かせないほどの激痛まで様々です。
受傷後数日が疼痛のピークで、それ以降は気を付けて歩けば痛みは少ないことが多い。
あぐらがかけない。寝返りで痛い。正座不能。
いつまでも経っても(数カ月)治らない。そして治る気がしない。
【診察・検査】
問診後に疼痛部位を確認し診察を行います。
X線検査で下肢のバランス、変形の程度などの評価を行い、それを元にさらに詳しい診察を行います。
半月板損傷を疑った場合、MRI検査を行います。
【治療】
確定診断がつけば、麻酔下に半月板切除もしくは縫合術を行います。
手術時間は切除術で約15~20分。縫合術が30~60分となります。
入院期間は切除術の場合は1週間、縫合術の場合は2~4週となります。
半月板損傷はX線では映りませんので、正確な診察をしないと、膝の変形や単なる使い過ぎと診断されることがあります。
その場合、ヒアルロン酸を延々と関節に打ち続けたり、湿布だけで様子をみられることがあります。
半月板は極めて治癒力に乏しく、自然治癒するのは、ごくごく一部のケースのみです。
「治らない膝の痛み」だけでも、半月板損傷の疑いがあります。
お困りであれば、是非当院へお越しください。